C441話 の変更点
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「っ、あつくね……?」 #br あまりの暑さに、嫌々目が覚める。 もう厚手は使わないだろうと、薄手に変えた掛け布団はいつの間にか蹴り飛ばしでもしたのか、ベッドの下に落ちていた。 拾いに行く前にスマホでとりあえず時間を見てみると、いつもの起床時間よりも大分早い時間だ。 そろそろ熱中症予防のために、渋々ながらも冷房をかけていたはずなんだが……寝ぼけて消しちまったか……。 ベッドから起き上がり、リモコンの表示を見るとどうやら電源は入っているようだ。 リモコンのスイッチを適当に押してみるが、本体は微塵も動く気配がない。 #br 「……げ、もう壊れたのか?」 #br まだ無料保証効いてたっけか……と思いながらもスマホの画面を見ると、バッテリーの容量もやけに少ない事に気がつく。 #br 「あー……姉貴、やりやがったな」 #br ベッドへと掛け布団を戻して部屋の照明スイッチを何度か押すが、思った通り何の反応も無い。 #br 「……ったく、何度も何度も、ブレーカー落ちたら声掛けろ!って言ってんだろ……」 #br 寝汗で張り付いた服が気持ち悪い。 もう二度寝するような時間でも無えしな……と仕事着に着替える。 #br 「上げ直すのも俺起こすのも面倒だからって、そのまま寝るなっつの」 #br 愚痴をこぼしながら廊下に出ると、困り顔の姉貴がいた。 何困った顔してやがんだよ。姉貴のせいだろ、姉貴の。 #br 「あ、ユウヒ」 「おい姉貴、ちゃんとブレーカーを」 「違うのよ」 「何が違うんだよ……」 「停電してるんだって」 「……は?」 「だから、停電。電気使えないのよ」 「なら姉貴のせいじゃ」 「勝手に私の責任にしないでくれる?私がブレーカー落としたからって上げ直さない……わね」 #br そこは上げ直せよ。 #br [[前>C440話]] [[次>C442話]]