20151224前日譚3 の変更点
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楓「うおおおおおおお……あれ?何で走ってたんだっけか?……忘れた……というかここどこだよ」 #br マッダー「随分と独り言の大きな神様も居るんだね」 #br 楓「あ、お前はアポステルのとこの……確か……えっと……兎!」 #br マッダー「いや、確かに兎ではあるけどね」 #br 楓「お前の肉でもいいから肉をくれ!」 #br マッダー「それはキッパーに聞いてみないと何ともかなぁ……たぶんダメだけど」 #br 楓「吸血鬼なら城か?」 #br マッダー「えぇと今なら……うん、時間的にも大丈夫そうかな?」 ---- 楓「うわっうるさっ!笛鳴らすなら鳴らすって言えや!」 #br キッパー「何事だ!?」 #br マッダー「キッパー、お願いが有って呼んだんだ」 #br キッパー「……その程度で呼んだのか」 #br マッダー「なら無断で僕が居なくなるけど良いのかい?」 #br キッパー「どういう事だ?」 #br マッダー「この神様が僕を欲しいって」 #br 楓「言ってねぇから!」 #br マッダー「僕の一部でもって言ったじゃないか」 #br キッパー「……最初から話せ」 ---- 楓「……と言う話」 #br キッパー「鶏肉だと?……厨房に聞かねばわからんな」 #br 楓「有るならくれ!」 #br マッダー「ならお礼に何をくれるんだい?」 #br 楓「えっ……今金無いしな……どうしよ」 #br キッパー「無償提供しろと?虫の良い話だな、断る」 #br 楓「あ、今度リゾート!南国リゾートに連れてく!吸血鬼には珍しいでしょ海なんて」 #br マッダー「海なんて流水その物じゃないか!」 #br 楓「あ、やべ……」 #br キッパー「相手の特性も知らずに提案するとは随分と思い上がった神だな、交渉の余地など無い」 #br マッダー「と、言うみたいだから無理みたい……キッパー、待ってよ!」 #br 楓「あー、完全に下手こいた……」 ---- 楓「頼もー!」 #br ラム「残念ながら今日ハお休みノ日なんデスよ」 #br 楓「待って待って待って閉めないで話だけでも聞いて」 #br ラム「……宜しけレバ中へお入リ下さい」 #br 楓「ぃよっし!」 #br ラム「ソレで……用件ハ何デスか?」 #br 楓「いや実はこんな事が有ってだな……」 #br ラム「鶏肉ハ取り扱ッテ無いんデスよね……」 #br 楓「えっじゃあこのメニューの唐揚げは何肉だよ」 #br ラム「揚げる直前ノ物を入荷していマスので鶏肉デスよ」 #br 楓「あ、そういうパターンの奴ねはいはい……」 #br ラム「この辺りノ飲食店ナラ有るのデは?」 #br 楓「まず戸を開けてくれん」 #br ラム「ソレは……お気ノ毒に」 #br 楓「他にも当たってはみるけどたかが鶏肉でこんな事になるとは……」 #br ラム「されど鶏肉トいう訳デスね」 #br 楓「財布、取りに帰るかなぁ……」 #br ラム「コッソリならバレないかも知れマセンしね」 #br 楓「それが出来たら苦労しねぇわ……んじゃ」 ---- 永住人「早く楓帰ってこーい……」 #br 樹「楓さんがどうかしたんですか?」 #br 永住人「特に何も別にないよ」 #br 樹「怪しいですね……」 #br 永住人「どこが?……とりあえず早くご飯の支度してよ」 #br 樹「そうですね、クリスマスの為の仕込み、も……鶏肉が無い?」 #br 永住人「あっ」 #br 樹「……楓さんはどちらへ行かれたんですか?」 #br 永住人「し、知らないし」 #br 樹「見掛けたら教えて下さい」 #br 永住人「う、うん、わかった」 #br 樹「仕方がないので鶏以外から進めて……」 #br 永住人「楓、ごめんバレた……!」 #br 楓「ただいまー、財布取りに来ぅおわっ!」 #br 樹「楓さん?」 #br 楓「待ってコレには深い訳がうおおおおお」 #br 樹「待ちませんよ!」 #br 楓「と、とにかくこの扉へ……!」 #br 永住人「その扉どこ行きだったっけ?」 #br 樹「ウィザードリィスコラ、プシュケの保健室です」 #br #br #br [[前>20151224前日譚2]] [[次>20151224前日譚4]]