C417話 のバックアップ(No.1)
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- C417話 へ行く。
- 1 (2021-10-30 (土) 22:17:33)
- 2 (2022-06-22 (水) 21:34:26)
今日はハロウィンイベントなので、バータイム以外はテイクアウトのみだ。
久々にゆっくり寝た気分だ……昼や夜の仕込みは朝からあるから、気分だけだが。
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「……よし、数はあるな」
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しっかりと指をさし、数を確認する。
プレゼントのお菓子の中身はかぼちゃのタルト、さつまいものクッキー、フィナンシェだ。
タルトにはチョコソースで顔を描き、クッキーはさつまいもの輪切り風。
フィナンシェにはかぼちゃソースを中に注いで、ちょっとしたサプライズ方式にしてある。
こういうのは楽しみがあった方が受けがいいからな。
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「ラッピングは姉貴に任せるから……あー……」
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この後あの部屋に入って叩き起こす事を考えて憂鬱になる。
折を見て掃除してるのに、なんで数日であんな汚部屋に戻るんだ?
姉貴の事だ、どうせ起きてなんかいねえだろう。
ガンガン、と乱暴にノックをしてドア越しに叩き起こす。
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「姉貴ー、ハロウィンのラッピング任せてえんだけど!」
「今行くよ。それと、そんなノックをしない」
「なんだよ、起きてたのかよ」
「間に合わないだなんて、ハニー達に失礼だからね」
「……あー、うん。そうだな」
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俺に向かってウィンクをキメられても困るし、何よりいつもギリギリのやつが言う言葉じゃねえだろ。
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「さ、早く準備を済ませないとね!」
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姉貴がラッピングを手早くこなしていく最中に、今日の流れを伝える。
あんまり意味があるとは思っていないが、伝えておいて損はないだろう。
「よし、コレで終わったし……うん、時間もちょうど良いし開けちゃおっか。ハニー達も外で待ってるしね❤️」
そう言われて窓を見てみると、確かに仮装している子供達が見えた。
姉貴が鍵を開け、ハロウィン仕様のプレートをオープンへと向きを変える音が聞こえる。
いつもよりも高めの声で騒がしくなる中、挨拶をかける。
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「いらっしゃいませ、カフェバーC4へようこそ」
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