天狗に目あり天狗に耳あり のバックアップ(No.1)


徳丸「この俺様が来てやったぜえええ?」

昴「白浜頼んだぞ」


輪音「嫌よ?……もう、こういう時いの一番に逃げるんだから、ヘタレよねぇ」

徳丸「随分と手酷い歓迎じゃねぇか、何かの余興か?」

輪音「残念ねぇ、何も無いのよ」

徳丸「知ってるよなぁ、天狗は人も魚も食う事位よお」

輪音「残念なのは貴方の方よ?今は何人もの人間が居るわ」

徳丸「人間風情がオレ達天狗に敵うとでも思ってんのか?」

輪音「何時の世も妖を亡ぼすのは人よぉ、それは貴方も良く御存知でしょう?」

徳丸「人間なんざ攫って食うしか価値の無え生物だろうがよ」

輪音「……本当に残念よ、貴方」

徳丸「ならもう二度と落胆しねぇように喰ってやろうか?人魚の肉はさぞ旨いだろうしなぁ!」


輪音「……ミナギリさん、ボウゲツさん、今よ」

千方「へ?」

水霧「邪魔!」

徳丸「善と妙のお陰でお前等の命が助かった様だなぁ?」

水霧「……何この水」

千方「飲み物じゃ無いっスか?」

徳丸「飲むんじゃねえ!!」


水霧「……力湧いてきた気がする」

徳丸「くそッ理水飲みやがって!」

水霧「その斧寄越せ」

千方「私にも少し飲ませて欲しいっスよ!この小さい鬼強くて引き剥がせないっス!」

水霧「倒したら」

輪音「言ったじゃないのよ……さぁ、お逃げなさい」

徳丸「……チッ」


輪音「ミナギリさん、貴方ここまでやってくれるとは思わなかったわ」

水霧「……何もしてないけど」

輪音「あの天魔を追い払っただけで昇給間違い無しよ」

千方「昇給羨ましいっス!ミナギリは何か買いたい物有るっスか?」

水霧「我が妹を撮る為の良いカメラを買う」

輪音「流石ブレないわねぇ」

昴「カメラだけにか」

輪音「役立たずには聞いてないわ」

昴「白浜お前」

水霧「カメラ代寄越せ」

昴「言い方がカツアゲじゃねぇか」

千方「私にも何か欲しいっス!頑張ったっスよ!」

昴「ボウゲツは何もしてねぇだろ」

千方「み、見てたっスか?」

昴「透視でバッチリな、何か有れば出てくる積りだったしよ」

輪音「でも逃げたのよね」

昴「白浜は黙ってろ」

千方「なんか変態っぽいっスねー」

水霧「カメラ代」

昴「目の前に変態居るからな」

千方「自分で認めるとは潔いっスね」

昴「俺の事じゃねえ」

千方「変態って認めたじゃないっスか~」

水霧「ギルド長は変態だからカメラ代寄越せ」

昴「文章を成立させろ!おい白浜何とかしろよ」

輪音「ギルド長の命令通り黙ってるわ」

昴「畜生!!!」