2016ひよこの日5

昴「……何をドアの前でガチャガチャして壊れてんじゃねぇか！？」

楓「まるで川のせせらぎのようなツッコミへの流れ、正に年のなせる技」

昴「この見てくれに言うかよババア」

楓「この見てくれに言うなよガキが」

コア＝トル「……ねぇ楓、依頼するお金はある訳？」

楓「……………………勿論アルヨ？」

昴「無いなら何で来たんだよ」

楓「恫喝して頼むだけだからセーフ」

昴「アウトだろ」

楓「お前の隠したい事いっぱい知ってるからセーフ」

コア＝トル「よりアウトだよ！」

楓「うるさいなぁ」

コア＝トル「楓の所為だよ！」

昴「恫喝出来るもんならしてみろよ」

楓「アレ言っちゃうよ？」

昴「アレって何だよ」

楓「アレだよ」

昴「……どうせ無いんだろ？」

楓「アレは雨が激しくて」

昴「依頼内容を言え」

コア＝トル「屈してるじゃん」

楓「また勝ってしまったか」

コア＝トル「と言うか本当にアレは有ったんだ」

楓「まぁこーんな小さな頃から観察出来るからね」

昴「流石に小さくねぇか？」

楓「あぁ電子レベルだから」

コア＝トル「単位がおかしい」

楓「で、内容だっけ？……何だっけ」

昴「ドアノブ壊しに来ただけなら帰れよ」

楓「いや……ここまで出てきてるんだよ？出てきてるんだけど……」

昴「ババアかよ」

楓「バイトすらしたくないバナナ食べたい遊んで暮らしたいの略でしょ？」

昴「バナナ」

楓「バナナ食べたい」

昴「買えよ」

コア＝トル「……電波ジャック……」

楓「あぁそうそう、電波ジャック電波ジャック」

昴「しろってか？仕方無ぇ、まぁ何でもやるのがこのギルドの」

楓「いや、電波ジャックはするから責任おっ被ってねそれじゃ」

コア＝トル「えっ、待ってよ楓ー！」

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