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昼は喫茶、夜は酒場。

C4。
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正式に言えば

「カフェ・クロスキュリオスカウンター」……日本語に訳すと、「奇妙な縁が交差するカフェバー」だ。
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カフェバーは日本語じゃねぇ?別に細かい事はいいだろ。

長ぇから、縮めてシーフォー。中々いい名前だろ?

……と、満席にも関わらず、何でキッチンの俺がこんな紹介出来るのかって?

ホール、覗いてみろよ。
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「やぁハニー❤今日も来てくれたんだね、とっても嬉しいよ」

「ア、アサヒさんこそっ❤今日もとっても素敵ですっ❤」

「そんな事ないさ……ハニーの方が、ずっと、ずっと素敵だよ?」

「そ、そんな……アサヒさん……❤」
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な?見りゃわかんだろ?

姉貴に夢中な上に、姉貴もくっちゃべってばかりでオーダー来ねぇんだよ。
姉貴に夢中な上に、姉貴もくっちゃべってばかりでオーダー来ねえんだよ。

で、この後姉貴が煽ったら注文が殺到すんだぜ?ふざけんなよマジで。

愚痴を喋りながらも、茹で時間の有るパスタなどを茹でていく。

そこは弟だからな、大体は予測で動けんだよ。

看板に書いてある今日のオススメメニュー、パスタだしな。
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「さて、ハニー達、そろそろお腹が空いてきたりはしてないかな?今日のオススメはコレなんだけれど……」

「はい……お願いします❤」

「僕も!」

「俺、今日いっぱいお腹空かせてきたんでふたつで!」

「私もふたつ……いいですか?」

「勿論だよ&size(16){❤};たくさん食べる子も、少し食べる子もみんな好きだな」

「キャー❤」

「アサヒさん最高ー!」
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こいつら姉貴の本性を知らねえから平気で最高とか言えんだよ!

あの姉貴のせいでどれだけ俺が迷惑を……やべっ!
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「……ユウヒ?誰かと喋ってた?」
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そう言われて、今まで語りかけていたはずの相手が見当たらない事に気づく。

……まあいいか、変に姉貴に見つかってもややこしくなりそうだ。
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「……いや、一人で姉貴の愚痴言ってただけだよ」

「今日のパスタ9とオム2、それとBLT3ね」
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そう言って俺にウインクすると、客から呼ばれて笑顔でホールに戻っていく姉貴。

ふざけッ……いや、何を考えても今は意味はない。

俺は今、目の前の調理に徹するロボだ。ロボだから姉貴への怒りも沸かないんだ。

そう思わないと、やってられなかった。
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