2016ひよこの日2

樹「それで楓さん？」

楓「ぁっ」

樹「神力を使うと聞こえたのです、が……」

楓「……やっちゃった☆」

永住人「あーあ、どうすんのこれ」

樹「……楓さんの口から何が起きたか説明していただけますか？」

楓「卵を神力で孵化させるじゃん？樹っつぁんに気をとられるじゃん？孵化させたひよこ大量に出てくるじゃん？ドアから結構な数抜けて行った」

樹「私が悪いんですか？」

永住人「この場合には何とも」

楓「樹っつぁんが怒ろうとしなければこんな事には……っ」

樹「そう言いながらひよこをドアへ追い立てているのは誰ですか？」

楓「永住人」

永住人「楓でしょ！？」

樹「はぁ……空からひよこなんて降ったら混乱を招きますよ？」

楓「天気予報をジャックして伝えれば混乱を避けられるんじゃね？」

永住人「楓天才かよ」

樹「では楓さんにお願いしますね」

楓「えっ」

永住人「あ、責任がどうこうとかは私には関係の無い話だから」

楓「いやだって永住人の為に」

永住人「私食べたいの鶏肉なのに卵出してきたの楓でしょ？」

楓「ぐぬぬ」

永住人「言い返せる？」

楓「なんも言えねぇ」

永住人「ガンバッテネ！」

楓「うわその片言凄ぇムカつく！」

樹「怒っていないで早く行動して下さい」

楓「えー樹っつぁんがやればいいじゃん」

樹「何度そうやって私が後処理したと思ってるんですか！」

楓「えっ……ごめん……」

樹「今回は自分でやって下さい！」

楓「……うぃっす」

永住人「樹っつぁんお茶淹れてよ」

樹「もうお夕飯が近いのでおやつは無しですよ」

永住人「けちー」

楓「樹っつぁん、私もお茶」

樹「後処理を先にして下さい！」

楓「……ちぇー」

前　次