20151031文章4

Last-modified: Sat, 20 Apr 2019 22:51:51 JST (1855d)
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ラバック「トリックオアトリート、だよう!」

 

キッパー「……窓を割っている時点でトリックに該当するのではないか」

 

ラバック「そう言われるとそうかも知れないよう……なら、トリートだよう!」

 

マッダー「あ、お菓子はお菓子なんだ」

 

ラバック「ながしの分もくれよう、出来れば人参味が良いよう」

 

マッダー「ワガママだなぁ」

 

ラバック「年に1回なんだから許して欲しいよう?」

 

キッパー「貴様が窓を割るのは年に何回だ?」

 

ラバック「そ、そんなの数えてる訳ねぇよう」

 

マッダー「まず扉の概念を覚えようね」

 

ラバック「そんな言い方するなよう!まるで僕が窓を割る事しか出来ないみたいじゃないかよう!」

 

キッパー「事実だろうが……」

 
+  
 

ラバック「わかったよう、次からちゃんとドアから入るから人参味のお菓子くれよう」

 

キッパー「……何故私が敵対している相手に菓子を渡さねばならない?」

 

ラバック「え?別に吸血鬼と兎会は敵対してない筈だけどよう?」

 

キッパー「いや、そんな筈は……」

 

ラバック「兎会と対立してるのはコイツだけだよう?ネバームーンが保護しているから手が出せないだけだよう」

 

マッダー「僕を守る相手として思ってくれてるんだね、嬉しいなぁ」

 

キッパー「抱き着くな!全く気色の悪い……」

 

ラバック「……もしかして僕お邪魔虫かよう?なら人参味のお菓子は諦めて帰るよう」

 

マッダー「廊下に居る使用人の誰かに言えば持って来てくれるよ」

 

ラバック「じゃあ貰って帰るよう」

 

キッパー「顔を擦り付けるな、獣の臭いが移る!」

 

マッダー「マーキングだよ?」

 

キッパー「なッ……お、おい窓を割るな!……逃げられたか……」

 

マッダー「まぁ僕兎だし、匂いも殆ど無いから付かなさそうだよね」

 

キッパー「邪魔だ、鬱陶しい!」

 

マッダー「いった!……なにも突き飛ばす事無いじゃないか」

 

キッパー「貴様が悪い」

 

マッダー「まぁ、そうだけどさ……もうちょっと優しくしてくれてもいいんじゃないの?」

 

キッパー「死ね」