警察/お題
freeze
>警察
ウタコ「あ、そこの人ー!」
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楓「うぇ?私?」
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ウタコ「はい!あの、ここってお巡りさんとか居るんですか?」
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楓「呼び止めてまで聞く事がそれ?しかも何で私に聞くんだよ」
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ウタコ「「一番答えられる」って大石さんが……」
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楓「なるほど……よしいつかアイツ物理的に潰す」
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ウタコ「えっ」
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楓「まぁひとり?ごとだから気にしないで」
ウタコ「は、はい……」
楓「で、警察が居るか、だっけ?仕方ない、答えてやろう!」
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ウタコ「わーい」
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楓「まずこの国、ホワイトカラーに警察は無い」
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ウタコ「えぇっ!?大丈夫なの!?」
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楓「自警団が有るからいらない、って事なんじゃね?知らないけど」
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ウタコ「あっ、自警団ってまいまいがリーダーのやつだ」
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楓「あそこ過激派だけどな」
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ウタコ「過激派?」
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楓「まぁ人間なら関係無いけど」
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ウタコ「じゃあ気にしなくて良いのかな?」
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楓「……まぁ、アイドルならその方が色々と良いのかもね」
ウタコ「他の国とかも警察は無いの?」
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楓「ネバームーンは軍だからねぇ」
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ウタコ「つよそう」
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楓「いや、基本構成が吸血鬼だからあんまり強くない」
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ウタコ「吸血鬼、強そうなのに……」
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楓「雨降らせるたらはい終わり、弱いよ」
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ウタコ「……雨乞いすればいい、って事なのかな?」
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楓「まぁそんな感じよ」
ウタコ「あ、兎さんグループ……えっと、兎会?は警察なの?皆似た服着てるし」
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楓「アレは警察とは真逆だわな」
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ウタコ「……真逆」
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楓「わからないからって復唱しなくていいから」
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ウタコ「えへへ……」
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楓「アレは玉兎教狂信者だから関わるのやめとけ、めんどい」
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ウタコ「耳、すっごくフワフワしてた」
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楓「やめとけ」
楓「あぁ、後天狗もやめとけ」
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ウタコ「天狗ってあの鼻が長くて赤い」
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楓「それは極一部」
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ウタコ「そ、そんな!私の中の天狗のイメージが……」
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楓「私だってお前見てアイドルのイメージ崩れたわ」
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ウタコ「アイドルはインパクトも大事だもん!」
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楓「いやインパクトしかないじゃん」
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ウタコ「そうかな……?」
楓「まぁいい、話を戻すとだ……警察は居ないが代わりの組織が有る、って事よ」
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ウタコ「あ!あの一見……?」
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楓「あぁあのクソガキのギルド?アレもまぁ雇えば傭兵にもなるわな」
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ウタコ「え?そんなにあの人と年齢変わってるようには……」
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楓「アレも大概の年だけどな」
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ウタコ「ん?うぅん?」
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楓「ところで今私はカステラを持っている」
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ウタコ「カステラ!!!」
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楓「そーれ取ってこーい!」
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ウタコ「わーーーーい!!!」
ウタコ「ねぇねぇカステラまだ持っ……あれ?居ない……」
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いまい「あれ、ウタコっちじゃん、どうしたの?」
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ウタコ「え?私……誰かと話してたような?あれ?」
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いまい「そのカステラ食べたら思い出したりするんじゃないの?」
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ウタコ「むぐもぐ……ううん、全然わかんない」
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いまい「いや、それは私なりのジョーク」
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ウタコ「話した内容は覚えてるのに……」
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いまい「何の話だった?」
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ウタコ「まいまい、顔が怖いよ!」
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いまい「ぇ……」
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ウタコ「まいまいは警察の代わりに自警団?のリーダーやってるんだね、とかそんな話したのは覚えてるのに……」
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いまい「顔怖くないし……ちょっとだけ目付きが悪いだけだし……」
ウタコ「うーん、何だったんだろ?」
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いまい「……多分、人外の仕業だよ」
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ウタコ「なんかキツネ?タヌキ?につままれた気持ち……」
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いまい「狐の方ね、あと多分、神とか妖怪でも上位とかその辺の部類だよ」
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ウタコ「つよそう」
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いまい「まぁ強いね、私ですら戦う気にはならない程度には」
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ウタコ「でもなんでわかるの?」
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いまい「話した事を全部記憶から消す事が出来る妖怪共は多いんだけど」
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ウタコ「そうなの!?」
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いまい「そうだよ、でも内容を残して自身の事だけ記憶から消す、というのは非常に高度な記憶操作能力が必要なんだよ」
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ウタコ「……うーん、難しい」
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いまい「……今のウタコっちから予想したって事」
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ウタコ「なるほど!凄いねまいまい!」
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いまい「ふふん」
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ウタコ「じゃあ教えてくれたのに恥ずかしがり屋さんだった、って事なんだね!」
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いまい「いや……それはどうだろう……」
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ウタコ「きっとそうだよ!」
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いまい「ま、まぁ、ウタコっちがそれで良いなら良いけど……」