警察/お題

Last-modified: Fri, 24 May 2019 23:48:29 JST (1821d)
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ウタコ「あ、そこの人ー!」

 

楓「うぇ?私?」

 

ウタコ「はい!あの、ここってお巡りさんとか居るんですか?」

 

楓「呼び止めてまで聞く事がそれ?しかも何で私に聞くんだよ」

 

ウタコ「「一番答えられる」って大石さんが……」

 

楓「なるほど……よしいつかアイツ物理的に潰す」

 

ウタコ「えっ」

 

楓「まぁひとりごとだから気にしないで」

ウタコ「は、はい……」


楓「で、警察が居るか、だっけ?仕方ない、答えてやろう!」

 

ウタコ「わーい」

 

楓「まずこの国、ホワイトカラーに警察は無い」

 

ウタコ「えぇっ!?大丈夫なの!?」

 

楓「自警団が有るからいらない、って事なんじゃね?知らないけど」

 

ウタコ「あっ、自警団ってまいまいがリーダーのやつだ」

 

楓「あそこ過激派だけどな」

 

ウタコ「過激派?」

 

楓「まぁ人間なら関係無いけど」

 

ウタコ「じゃあ気にしなくて良いのかな?」

 

楓「……まぁ、アイドルならその方が色々と良いのかもね」


ウタコ「他の国とかも警察は無いの?」

 

楓「ネバームーンは軍だからねぇ」

 

ウタコ「つよそう」

 

楓「いや、基本構成が吸血鬼だからあんまり強くない」

 

ウタコ「吸血鬼、強そうなのに……」

 

楓「雨降らせるたらはい終わり、弱いよ」

 

ウタコ「……雨乞いすればいい、って事なのかな?」

 

楓「まぁそんな感じよ」


ウタコ「あ、兎さんグループ……えっと、兎会?は警察なの?皆似た服着てるし」

 

楓「アレは警察とは真逆だわな」

 

ウタコ「……真逆」

 

楓「わからないからって復唱しなくていいから」

 

ウタコ「えへへ……」

 

楓「アレは玉兎教狂信者だから関わるのやめとけ、めんどい」

 

ウタコ「耳、すっごくフワフワしてた」

 

楓「やめとけ」


楓「あぁ、後天狗もやめとけ」

 

ウタコ「天狗ってあの鼻が長くて赤い」

 

楓「それは極一部」

 

ウタコ「そ、そんな!私の中の天狗のイメージが……」

 

楓「私だってお前見てアイドルのイメージ崩れたわ」

 

ウタコ「アイドルはインパクトも大事だもん!」

 

楓「いやインパクトしかないじゃん」

 

ウタコ「そうかな……?」


楓「まぁいい、話を戻すとだ……警察は居ないが代わりの組織が有る、って事よ」

 

ウタコ「あ!あの一見……?」

 

楓「あぁあのクソガキのギルド?アレもまぁ雇えば傭兵にもなるわな」

 

ウタコ「え?そんなにあの人と年齢変わってるようには……」

 

楓「アレも大概の年だけどな」

 

ウタコ「ん?うぅん?」

 

楓「ところで今私はカステラを持っている」

 

ウタコ「カステラ!!!」

 

楓「そーれ取ってこーい!」

 

ウタコ「わーーーーい!!!」


ウタコ「ねぇねぇカステラまだ持っ……あれ?居ない……」

 

いまい「あれ、ウタコっちじゃん、どうしたの?」

 

ウタコ「え?私……誰かと話してたような?あれ?」

 

いまい「そのカステラ食べたら思い出したりするんじゃないの?」

 

ウタコ「むぐもぐ……ううん、全然わかんない」

 

いまい「いや、それは私なりのジョーク」

 

ウタコ「話した内容は覚えてるのに……」

 

いまい「何の話だった?」

 

ウタコ「まいまい、顔が怖いよ!」

 

いまい「ぇ……」

 

ウタコ「まいまいは警察の代わりに自警団?のリーダーやってるんだね、とかそんな話したのは覚えてるのに……」

 

いまい「顔怖くないし……ちょっとだけ目付きが悪いだけだし……」


ウタコ「うーん、何だったんだろ?」

 

いまい「……多分、人外の仕業だよ」

 

ウタコ「なんかキツネ?タヌキ?につままれた気持ち……」

 

いまい「狐の方ね、あと多分、神とか妖怪でも上位とかその辺の部類だよ」

 

ウタコ「つよそう」

 

いまい「まぁ強いね、私ですら戦う気にはならない程度には」

 

ウタコ「でもなんでわかるの?」

 

いまい「話した事を全部記憶から消す事が出来る妖怪共は多いんだけど」

 

ウタコ「そうなの!?」

 

いまい「そうだよ、でも内容を残して自身の事だけ記憶から消す、というのは非常に高度な記憶操作能力が必要なんだよ」

 

ウタコ「……うーん、難しい」

 

いまい「……今のウタコっちから予想したって事」

 

ウタコ「なるほど!凄いねまいまい!」

 

いまい「ふふん」

 

ウタコ「じゃあ教えてくれたのに恥ずかしがり屋さんだった、って事なんだね!」

 

いまい「いや……それはどうだろう……」

 

ウタコ「きっとそうだよ!」

 

いまい「ま、まぁ、ウタコっちがそれで良いなら良いけど……」