朝話昼起き
freeze
ペッポー「ふっふーん!僕の手にかかれば壁の修繕なんて容易い物だぜ?ま、お前らには出来ないだろうがな!」
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マッダー「ちょっと、今キッパーが寝てるんだから静かにしていないと危ないよ?」
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ペッポー「そんなウソ言って静かにさせようって腹積りだろ?僕は騙されてなんかやらないぞ?」
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マッダー「以前僕が起こしちゃった時は、いま君が直してくれた壁よりも大きな穴が開いたよ」
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ペッポー「お前、よく生きてたな……」
マッダー「いやぁ、直接殴られてたら間違いなく死んでたと思うけどね」
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ペッポー「ま、まぁ?僕は何てったって不死身だからな!関係ないだろうけどな!」
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キッパー「ほう……不死身にも種類が有り、有限の不死者と無限の不死者が居るそうだが、貴様は何方だ?」
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マッダー「……あっ……キッパー、起きたんだ、おはよう」
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キッパー「私が起きていては不都合が有るとでも?」
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マッダー「何を言ってるんだい?そんな事有る訳がないじゃないか!」
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ペッポー「ぼ、僕は有限みたいなチンケな方じゃないぞ!多分だけどな!!」
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キッパー「そうか……ならば、真実は如何なのか、確かめる必要が有るな」
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ペッポー「えっ……?」
マッダー「ま、まぁまぁキッパー、僕の顔に免じて許してあげてよ、ね?」
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キッパー「兎の剥製をエントランスに飾るのも良いかもしれんな」
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マッダー「今すぐ確認してみるといいよ」
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ペッポー「おい!お前自分が死ぬと踏んだ途端に僕を差し出すなよ!」
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マッダー「僕はほら、キッパーの為にもまだ死にたくないし」
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ペッポー「仕事を頼んできたから来てやったのに何なんだよ!」
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キッパー「……仕事だったのか、ならば……報酬は考慮せねばな」
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マッダー「そうだ、差し引きでチャラにしてあげるって言うのはどうかな?」
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ペッポー「こ、この際仕方ない……それで逃げられるならマシだから、無料って事で許してやる!」
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キッパー「いや、数回首を圧し折る事で許しとしよう」
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ペッポー「絶対何も差し引かれてねぇじゃん!」
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キッパー「苦痛が少ないようにと考慮したのだが……」
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マッダー「あ、考慮するのそこなんだ」
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ペッポー「そ、そもそも!僕はお前らのオモチャじゃないんだから、そんな簡単に首を折るとか無料とかいうなよ!」
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マッダー「僕は少なくとも玩具だなんて思ってないよ?」
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キッパー「分を弁えぬのだから玩具未満だ」
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ペッポー「なっ!?どういう意味だ!答えやがれ!」
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キッパー「この城の中でその様な口の利き方をしておきながら、生きて帰る事が出来ると思っているのか」
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マッダー「彼、不死者だよ?」
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キッパー「貴様は口を噤め」
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ペッポー「うるさい!僕はココがどこであろうが、何だろうが、態度を変えるなんて事はしない!僕は自由に生きていくんだ!」
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マッダー「生き方としては構わないけど、ビジネスとしてはどうなんだろうね」
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キッパー「自由に生きる?貴様の生き方なぞ私の知る事ではない」
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ペッポー「そこまで一刀両断しなくてもいいだろ!」
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マッダー「見事にバッサリいったよね、キッパーも中々酷い事するよねぇ」
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キッパー「……貴様は何方につく積りだ?」
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マッダー「どっちかだって?僕は何時でもキッパーの味方じゃないか」
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キッパー「死ね」
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マッダー「僕が思ってた反応と違う……」
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キッパー「……どの様な反応を期待していた」
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マッダー「そこは素敵!ってハグって感じだと期待してたよ?」
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キッパー「剝ぐ、か」
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ペッポー「何か恐ろしい物を感じるぜ……」
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マッダー「素敵!はやってくれるんだね」
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キッパー「言う訳が無いだろうが」
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マッダー「どっちもやってくれないんじゃないか……ほら、君も用件が済んだなら帰ったらどうだい?」
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ペッポー「え!?お、おう……?」
キッパー「貴様は何を思って片方でも私が行うと考えた?」
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マッダー「そんなの、思ったからだよ」
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キッパー「……理解不能だ」
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マッダー「努力して僕の事理解してよ」
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キッパー「一切不要な努力だな」
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マッダー「僕も努力するからさ」
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キッパー「貴様の努力も不要だ」
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マッダー「全部言ってくれるのかい?それとも僕はキッパーの事全部理解出来てるって事かい?」
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キッパー「貴様を理解しようとも、貴様に理解されようとも思っていない」
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マッダー「うーん、相互理解を否定するのは独裁者としてどうなんだろう」
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キッパー「抵抗する者は処分すれば良い」
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マッダー「でもその抵抗する者はキッパーが怒ってるうちに帰っちゃったよ?」
キッパー「……貴様」
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マッダー「気づかなかったのはキッパーの落ち度じゃないの?」
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キッパー「……仕方ない、不死かどうかの確認は次の機会にするとしよう」
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マッダー「伊達に長生きしてないんだし、そうそう捕まるとも思えないけどね」
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キッパー「……城に浸入しては捕まっていると報告を受けているが」
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マッダー「処遇が決まる前に逃げられてるよね、捕まえた後のセキュリティ大丈夫?」
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キッパー「死ね」
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マッダー「えぇ、理不尽だなぁ……」