存在ではなく、カステラを

Last-modified: Sat, 18 May 2019 02:03:07 JST (1828d)
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永住人「楓は最近人間や妖怪ばっかに執心で嫌になっちゃうよね」

 

樹「そうですか、そういう考えも有るんですね」

 

永住人「だから私も人間の1人位連れて来ようかなって」

 

樹「……余り良い策とは思えないのですが」

 

永住人「まぁもう色々やっちゃった後なんだけどね」

 

樹「!?」

 

永住人「初めての割に上手く出来たと思うよ」

 

樹「そんな!簡単に出来る事では無いですよ?楓さんの様に調整はしたんですか?」

 

永住人「え?面倒だから適当に」

 

樹「適当にやってはいけないんですよ!だからあれ程駄目だと言ってるじゃないですか!」

 

永住人「マジか」

 

樹「記憶の処理位はきちんと済ませたんですよね?」

 

永住人「……テヘッ」

 

樹「あぁ!もう……どうするんですか本当に……」

 

楓「ただいまー」

 

永住人「あ、楓おかえりー」

 

楓「……樹っつぁん、頭抱えてるけどどうしたん?」

 

永住人「ちょっと失敗しちゃって」

 

樹「記憶の処理すらままならない状態で1名誘い込んでしまったようで……」

 

楓「うーん、そりゃ大変やね」

 

永住人「楓、何とかなったりしない?」

 

楓「ちょい見してみ」

 

永住人「はい」

 

楓「いや樹っつぁんに言ったつもり……」

 

樹「どうぞ」

 

永住人「……あっそ」

 

楓「ふーむ……ココを誤魔化していけば残したままいけるんじゃないの」

 

樹「記憶の不統合はどうするんですか?」

 

楓「そこはコッチで演出してやる訳よ、こんな感じで」

 

永住人「おぉー、ぽくなったね」

 

楓「永住人、次からは相談してくれな」

 

永住人「うーん……うん」