単発集６

水霧「いらない物売る」

昴「ギルド内でフリマって……売れるのか？」

水霧「さっき二荒がペガサスの脛肉買って行った」

昴「アイツの事なら……煮込むか何かして食うんだろうな」

水霧「ギルド長も何か買う？ぼったくるけど」

昴「誰が買うか！」

水霧「二荒とか」

昴「そういう意味じゃねぇよ！」

至「お金がなーいー」

昴「お前結構稼いでる方なのに何でそんなに金が無くなるんだ？」

至「ペガサスの脛肉がー……」

昴「ミナギリにぼったくられたんじゃねぇか？」

至「違うよー！むしろ格安だったよー」

昴「ただの贅沢か……ってミナギリの奴、俺にはぼったくるって言ってたのによぉ……」

リプレ「うっ、みぎあしがくさい！」

アイシーン「これは……防腐で何とかなるレベルじゃないわよ」

リプレ「あ、ちぎれた……いるか？」

スリート「ぎゃあなやきゆむんつほっ」

アイシーン「あら、気絶しちゃったわ……持ち帰ってちょうだい」

リプレ「そのへんにすてるか」

アイシーン「持、ち、帰、り、な、さ、い」

コア＝トル「らっしゃーせー」

トゥヴァン「きちんと店番してるようには見えなかいがきちんと店番してるか？」

コア＝トル「してるしてるちょーしてる」

トゥヴァン「任せて大丈夫には見えんが……」

コア＝トル「どーせ来ないしいいんじゃないの？」

トゥヴァン「そんな事は断じて………ないとは思うがどう思う？」

コア＝トル「聞いてこないで」

陸「ここが楓の言ってたケーキ屋……痛っ」

モント「だ、大丈夫ですかお客様！角が！」

陸「麒麟だからこんな事で角も心も折れないよ！」

モント「き、麒麟……！！神獣の方に来て頂けるなんて光栄です！」

陸「あのコアちゃらんぽらんトルは神じゃなかったっけ」

モント「あの方は、フランクすぎて……ちょっと……」

陸「一理あるね」

エスプリースト「この誰も居らず、コーヒーを片手に本を読む幸福……ここが平和なのは、実にいい事だね」

秋義「急患です！」

エスプリースト「誰が一体どうしたんだい？」

秋義「俺の足が見ての通りジューシーな見た目に！」

エスプリースト「ただの擦り傷だろうに……はぁ、泥を落とすからこっちへ来なさい」

エスプリースト「ふむ、ここが暇なのは実に良い事だね」

秋義「先生！俺の足が！ビフテキのように！」

エスプリースト「……例える暇があるなら、さっさと傷を洗ってきなさい」

水霧「よしこれで今日の依頼も終わらせたし本部へ帰って綺麗にしたら我が妹のもとへ」

昴「お、ミナギリ良いところに！お前に緊急で依頼入ったぞ」

水霧「よし速攻片付けてくる」

昴「そのストレスを依頼で解消する姿勢、周りは見習うべきだと思うぜ？なぁ白浜」

輪音「私に振らないで頂戴な」

水霧「ギルド長殺す」

昴「何でだよ」

コア＝トル「あ、スリートちゃーん！これあげるね！」

スリート「わっ…これ何？」

コア＝トル「曲がった黒曜石のナイフ」

アイシーン「あら、この子にはまだ手に負えない代物よ、危険だわ」

コア＝トル「うーん……じゃあこの煙を吐く鏡ならどう？」

アイシーン「神格を上げようとしてこないで頂戴」

楓「あー……ひま！ひまヒマ暇！」

陸「暇なら決闘してよ」

楓「それ以外で」

陸「じゃ、特技を披露するから評価してよ」

楓「厳しくいくけどいい？」

陸「オッケー！音ゲーの真似するから見てて！」

楓「おぉ……音ゲーのパーフェクトゲームを見ている気分だ」

陸「どう？」

楓「凄いこた凄いけど、これだけ凄いと別に動画でいいわ」

陸「ひっど！！」

水霧「今日はあの邪魔な女が居ないのは知っているさぁ我が妹よ会いにき……ッ！」

リプレ「ちかづくと、うつぞ」

水霧「わかった、撤退しよう」

水霧（隠れたまま木に登り上から奇襲仕掛ければ）

リプレ「かくれてもむだ」

水霧「……ッ」

リプレ「はずしたか」

水霧（何あの射出起動……仕方ない、諦めるしか）

水霧「……という事があった」

至「そっかー大変だったねー」

水霧「我が妹を狙う邪魔者が増えてしまうとは……しかし我が妹が魅力的である証拠でもあるから実に悩ましく」

至「めんどくせー」

アイシーン「ただいま、留守番させてごめんなさいね」

リプレ「しとめそこねた」

アイシーン「……追い返すだけでいいのよ？」

リプレ「にんげんなら、しとめればもうこないんじゃないのか？」

アイシーン「あの子の事も考えてあげて」

リプレ「あのこ？どっちなのかわからんが、わかった」

昴「ここの棚全部くれ……あーくそ、罰ゲームとはいえギルド長をパシリに使うか普通……」

マッダー「ちょっと待ってくれるかな、その棚のマドレーヌは僕が目を付けていたんだけど？」

昴「知るか、買ったもん勝ちだろ」

マッダー「……たまにしか買わない客と大量買いの常連、どっちを優先する方が得だと思うかい？」

昴「店を脅すのか？」

モント（どうしましょう……）

マッダー「キッパーの言動が最近つらい」

モント「私に言われましても……」

昴「なら離れりゃいいだろ」

マッダー「君は何もわかってないね、長生きすると愛は歪む物なんだよ」

昴「単に性格が歪んでるだけだろ、俺は歪んでねぇし」

マッダー「嘘を吐く上に大公の悪口を言うのかい？一見三聞のギルド長は」

モント（とにかく店で揉めないで欲しいんですけど……）

マッダー「もう、買い物に行ったら頭可笑しいのに絡まれちゃったよ！」

キッパー「……それで、頼んだ物は如何したんだ？」

マッダー「あっ」

キッパー「買ってくるまで二度と戻って来なくて良いからな」

マッダー「珍しくイライラしちゃって……ごめんね、許して？」

キッパー「言い訳は良いから行って来い！！」

昴「買って来たぞー、くっそ、頭イカれた奴に絡まれた」

至「僕フィナンシェねー、ふーんそっかー」

昴「ほらよ、せめて聞いてくれよ」

水霧「私はクッキー」

昴「いつもクッキーだよな、ほい」

水霧「我が妹に献上する」

昴「目の前で横流し宣言するなよ」

永住人「チキンレースしよう」

楓「遂に呆けたか」

樹「元々です」

永住人「ルールは簡単、首にナイフ当てて何センチまで切るか！」

楓「切り落としても平気なのにチキンレースっておかしくね？」

樹「掃除が大変なのでやめて下さい」

永住人「じゃあ楓とどっちが先に樹の首獲るかにしよう」

楓「任せろ」

樹「えっ」

楓「よっしゃ、勝った！」

樹「勝利の証なのか分かりませんがリフティングをするのを止めてください」

永住人「よっしゃ今だ楓、シュート！」

楓「ダンク！！！」

永住人「そっちのシュートじゃないから！！！」

樹「早く元に戻して頂けませんか」

楓「仕方ないなぁ」

樹「結構、息が苦しいので早めにお願いします」

至「ギルド長、顔はいいよねー」

昴（わかってるな二荒！隠れて聞いてみるか）

水霧「確かに」

昴（珍しくミナギリが俺の事褒めてる……！）

水霧「殴るのにちょうどいい顔してる」

至「だよねー」

昴「お前らああ！！！」

至「あ、居たんだー」

水霧「殴るのにちょうどいい」

昴「ダメ押しやめろ！」