単発集17

Last-modified: Wed, 15 May 2019 17:17:19 JST (1830d)
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リプレ「つの、くれ」

 

陸「絶っ対に嫌!」

 

リプレ「またはえるんならいいだろ」

 

陸「だからって、今生えてるのを渡すのは嫌なの!」

 

リプレ「けちけちすんな」

 

陸「ケチとかの問題じゃないし!それに鬼だって角生えてるんだからそっちでも良いんじゃないの?」

 

リプレ「あれはかっこよくない」

 

陸「え、私の角カッコいい?えへへ、嬉しいなぁ……」

 

リプレ「だからくれ」

 

陸「何がだからなの!?全然だからになってないし!」

 

リプレ「じゃぁうちおとして、それをひろう」

 

陸「角を撃ち落とすのも嫌だから!」

 

リプレ「ならくれ」

 

陸「だから嫌だって言ってるじゃん!」

 

楓「本当面白い事言い合ってんな」

 

永住人「そろそろ止めないと流れ弾がコッチに来かねないけどね」

 

楓「別に平気じゃない?」

 

陸「ほ、ほら!楓のサングラスはかっこよくない!?」

 

リプレ「あんなのいらない」

 

楓「リプレ表出ろや!」

 

永住人「いや、ここ表だから」


楓「陸……私、陸に言わなきゃいけない事が有るんだ」

 

陸「え、何?また私の買っといたおやつの月餅食べたの?」

 

楓「それだけじゃなくて」

 

陸「今日のデザートにしようとしてたかぼちゃプリンも?」

 

楓「……米も」

 

陸「何勝手にお米炊いて食べてんの!?」

 

楓「新米美味かった……ぜ!」

 

陸「待て!!」


楓「あ、星たべよ」

 

永住人「流石にそれはちょっとマズイんじゃ……」

 

楓「は?煎餅食ったらいかんの?」

 

永住人「えっ、惑星一つって意味じゃ」

 

楓「ねぇよ!!!」


雷火「ただいまー、あったかーい……え、ストーブ消したのに!?」

 

史徒「僕が居るのを忘れて消して買い物に行ったのは君だ」

 

雷火「えっ!?ご、ごめん!居たの忘れてた……」

 

史徒「僕は此の透明マントに包まっていたのだから目視する事が出来ず、故に忘れてしまうのも仕方の無い事だろうから許そう」

 

雷火「なんで包まってたの!?」

 

史徒「何時気付くかと思っていたのだが、真逆忘れ去られて買い物に行くとは思わなかった!カッカッカ!」

 

雷火「ほ、本当にごめん……」

 

史徒「ふむ……詫びの代わりとは言わぬが、何を買ったのか見ても構わんかね?」

 

雷火「うん」

 

史徒「ボール、コング、ディスク、ロープ……見事に玩具ばかりでは無いか?」

 

雷火「面白そうだからつい……」

 

史徒「このボール……取ってこーい!」

 

雷火「わーっ!!!」

 

史徒「……矢張り、犬科」


マッダー「あ、地震だ」

 

キッパー「危ない!」

 

マッダー「え、わ、ちょっとキッパー!」

 

キッパー「……収まったな、使用人共に無事か確認させねばな」

 

マッダー「どうして急に僕の腕をいきなり引っ張ったりしたんだい?むしろそのせいで転びそうだったんだけど……」

 

キッパー「……上を見ろ、壺が有るだろう?万が一落下した場合、貴様が居た場所に飛び散っていたぞ」

 

マッダー「確かにそんな間抜けな死に方は嫌だね……でも、腕を引っ張らなくても良かったんじゃない?声を掛けるとかさ」

 

キッパー「……咄嗟だったので失念していた」

 

マッダー「そう?なら仕方がないけれど……もしかしてキッパーが地震怖い!って事かと思ってビックリしたよ」

 

キッパー「……地震が起きたら飛べば良いだろうが」

 

マッダー「……あー、そう言われればそうだよね……飛べるって便利だなぁ」


昴「そろそろ時間だな……ちょっとPP薬局に」

 

水霧「私が行く」

 

昴「……今日はお前の妹が居ない上商談に行くんだが」

 

水霧「あっそ、なら行かない」

 

昴「興味を失うの早過ぎだろ」


至「ミナギリー、ゲームしよー!」

 

水霧「我が妹の魅力を挙げるゲームなら」

 

至「ミナギリいっつもそれじゃんかー、やだよー!」


エスプリースト「……また君か」

 

ラバック「そんな水臭い事言うなよう」

 

エスプリースト「健康なら帰ってくれないか?……そもそも、入校証は有るんだろうね」

 

ラバック「ここってそんな物が存在するのかよう?」

 

エスプリースト「今直ぐに帰ってくれ、頼むから」


史徒「人間は空気を読む生物らしい……その同調圧力が言論統制に繋がるとも露も知らずに」

 

雷火「私半分狼だから読めないかなぁ」

 

史徒「はぁ?……な、成程、成程、カッカッカ!」

 

雷火「何よ!?」

 

史徒「君は実に面白い解釈をしたものだ、空気を読むとは比喩表現なのだよ」

 

雷火「え、吸うって事?」

 

史徒「そうでは無い」


ペッポー「僕は不死身なんだからな!」

 

スリート「わー!すごい!」

 

コア=トル「そーれ、すぐ死ぬようになーれ!……はい、今から不死身じゃ無くなったよ!」

 

スリート「ええっ!?」

 

ペッポー「おい!冗談でもやめろよ!!」


コア=トル「今日の夕飯何ー?」

 

トゥヴァン「金が無いから水炊き」

 

コア=トル「え!お金無いのにすき焼き!?」

 

トゥヴァン「話はちゃんと聞け」


スリート「私、コア=トルちゃんと楽器を始める事にしたんです!」

 

トゥヴァン「ほう、バンドでも始める気か?」

 

アイシーン「何を担当するのかしら?」

 

スリート「私はカスタネットです!」

 

コア=トル「私ブブゼラ」

 

トゥヴァン「練習中、ひどく近所迷惑だな」

 

アイシーン「貴女が言っても説得力無いわよ」


ラム「スミマセン、お酒が思ったより入らなくテ」

 

モント「いえいえ、入って来ないなら仕方がないですよね」

 

ラム「……実の所、入ってハ来たんでス」

 

モント「えっ!?」

 

ラム「何時の間にか減ってしまっテいて……」

 

モント「それ確実に半裂さんが飲んでますよね」


秋義「考えたら俺、偶然とは言え神も呼び出せたんだから将来大魔法使いになれる可能性が」

 

楓「ないない」

 

秋義「ウォッヒョヒャオウ!!」

 

グノーム「え、何、何事!?」

 

楓「よっ」

 

グノーム「……なんとなく把握出来た気がします」


楓「なんか食べ物持ってない?」

 

永住人「無いよ」

 

陸「月餅ならあるけど……というか自分で出せば良いじゃん、神なんだし」

 

永住人「それな」

 

楓「いやだってもぐ別に私なりもぐもぐたくてもぐ神になった訳じゃもぐもぐもぐ」

 

永住人「話すのは飲み込んでからにしよう?」


ながし「……その鎌って、重たかったりしないんですか?」

 

ラバック「持ってみるかよう?」

 

ながし「……重、たっ!こんな重たい物よくもブンブンと振り回せましたね!」

 

ラバック「殆ど君のニンジンの為なんだけどよう?自重してくれよう」

 

ながし「それは嫌です」


雷火「何読んでるのー?」

 

史徒「自分の書いた本の査読だが……誤字脱字が無いか確認している所だ」

 

雷火「へぇー、私にも読ませてよ!」

 

史徒「目の前で読まれるのは実に気恥ずかしい、勘弁して欲しいのだが」

 

雷火「……うーん、字が難しくて読めない」

 

史徒「君が恥を掻く方が先だとは思わなかったが」


ペッポー(お、あんな所に河童が居るぜ!河童は臆病だからな、僕が驚かせてやるぜ!)

 

ペッポー「なっ……消えた!?」

 

史徒「僕に何か用でも有るのならば陰に隠れずに話掛けてきたまえよ」

 

ペッポー「うわあああああ!!いきなり肩を叩いてくるなよ!ちくしょー!」

 

史徒「ッ!?……其の驚声に驚いたのだが」

 

雷火「ビビりだなぁ」


史徒「我々は常に生まれる事を選択した事を後悔しているのだ」

 

雷火「え?河童って卵から生まれるんじゃないの?」

 

史徒「其れは蛙だ」


スリート「それで、コア=トルちゃんがパパパーときてハーッ!って言いながらビビビーッてしたらチュドーンってなって」

 

リプレ「わからん」


昴「そういや最近お前のモツ食わせようとしねぇな」

 

輪音「私だって混ぜ込む程度の知恵は有るわよ?」

 

昴「え、おい待てよ」

 

輪音「冗談よ」

 

昴「冗談だとわかるように言え」

 

輪音「本当はギルド長が、ミナギリさんの料理を食べさせられてるのが可哀想に見えて控えるようにしたのよ」

 

昴「冗談だと言ってくれ」

 

輪音「残念ながら本当よ」