単発集11

Last-modified: Wed, 15 May 2019 11:33:34 JST (1830d)
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樹「今日は平和ですね……」

 

楓「いい事じゃね」

 

永住人「だよね」

 

樹「何年ぶりだと思ってるんですか?毎日毎日!」

 

楓「ちょっと樹っつぁん、怒鳴って束の間の平和を壊さないで」

 

永住人「平和破壊はんたーい」

 

樹「誰の所為で怒っていると思っているんですか!」

 

楓「誰だろうね?」

 

永住人「そう、それは自分自身に」

 

樹「貴女達ですよ!」


スリート「あ、あの、イライラしてますけど大丈夫ですか?」

 

ながし「気安く声を掛けないでいただきたいですねぇ、劣等種の人間のクセに」

 

スリート「……ぅわあああああん!!!」

 

水霧「おい、お前、我が妹を泣かせたな」

 

ながし「アレが勝手に泣いただけですよ?私には知った事ではないですね」

 

水霧「我が妹を、アレ、呼ばわり?」

 

ながし「文句あります?」

 

水霧「コロス」

 

ながし「ひえっ」


輪音「破損壊さんのお隣は大変でしょう?保険を作ったんですけど興味はお有りかしら?」

 

モント「え、本当ですか!内容をお願いします!」

 

輪音「まず、私の肝を食べると不老不死になるでしょう?」

 

モント「……火災保険ではないんですね」

 

輪音「ごめんなさいねぇ、そういうのはやってないのよ」

 

モント「えぇ……」


ながし「何で今まで前線で活躍をしてきた私がこんな死にそうな目に会わなきゃいけないんですか!」

 

トゥヴァン「何ブツブツ言ってるんだ?」

 

アイシーン「そっとしてあげなさい」

 

ながし「なぁんで私がた、か、が!魔法使いに同情されなくちゃいけないんですかねぇ?」

 

トゥヴァン「ほら、人参だぞ」

 

ながし「魔法使いなんかに施しなんざ受けませんよ!こんなものっ!」

 

アイシーン「……食べ物を粗末にするのかしら?」

 

トゥヴァン「おい、私が代わりに謝るから逃げろ!」

 

ながし「この穢れなこ白兎が魔法使い程度に遅れを取るとでも?」

 

トゥヴァン「いいから!早く!」

 

ながし「……何なんですか!もうっ!」


コア=トル「汽車ごっこやろう」

 

キッパー「……」ガリガリガリ

 

マッダー「キッパーは忙しいみたいだね」

 

コア=トル「ガタンゴトンガタンゴトン」

 

マッダー「あんまりうるさくすると怒られるよ?」

 

キッパー「……汽車の音はピーではないのか?」

 

マッダー「それは警笛だね……」

 

コア=トル「それは警笛だわ……」


水霧「ギルド長の手足、千切るとどうなるの」

 

昴「お前、もしかして俺が怒らないとでも思ってるのか?」

 

水霧「千切ると怒るって事は今理解した」

 

昴「今既に怒ってんだよ」


至「さてー、今日も仕事仕事ー!」

 

輪音「その場で出来る仕事って、本当に羨ましいわぁ……」

 

昴「本当にな……」

 

水霧「二人共書類の山何とかして」

 

昴「あー羨ましい」

 

輪音「羨ましいわねぇ」

 

水霧「何とかして」


ながし「……まさか、議会で現状維持している事を表彰されるとは」

 

マッダー「それは良かったね」

 

ながし「アナタをサッサと処分出来ればもっといい名誉と表彰を貰える筈なのに!」

 

マッダー「あんなの、紙切れと言葉でしかないじゃないか」

 

ながし「それが私は欲しいんですよ!あぁもう、本当に腹の立つ!」


コア=トル「今日の夕飯何?」

 

トゥヴァン「カースマルツゥ」

 

コア=トル「え?は?嘘だよね?」

 

トゥヴァン「本当だぞ」

 

コア=トル「違うじゃん……どうやったらカースマルツゥとカレーライス間違えたの」

 

トゥヴァン「?……あぁこれカレーライスだったな、言い間違えたすまんすまん」

 

コア=トル「やめてよ、心構えが物凄い勢いで変わるんだからね」


キッパー「これは……一体」

 

マッダー「メインディッシュとライスを一つにまとめた、丼って言う大衆食だよ」

 

キッパー「……水仙を飾るのは一般的なのか」

 

マッダー「それは僕なりのアレンジ」

 

キッパー「貴様、毒を盛る事が随分と気に入っているようだな」

 

マッダー「やだなぁキッパー、随分と気に入っているだなんて」

 

キッパー「その耳は飾りか?」


昴「おい二荒、冷蔵庫の前で何やってんだよ?」

 

至「この冷蔵庫凄いんだよー!暫く製氷停止にした後に製氷にするとすぐ作ってくれるんだー!」

 

昴「……え?」


楓「……あのさぁ」

 

陸「何?」

 

楓「歌がうまいのはわかったから」

 

陸「うん」

 

楓「二日酔いの頭に響く」

 

陸「わかった、もうやめるね!」

 

楓「大声もやめろや……」


トゥヴァン「私が考案した薬のレシピを教えてやろう」

 

スリート「ほんとですか!」

 

トゥヴァン「まず白い芥子を探すだろ?」

 

コア=トル「子供に何教えてんの」


秋義「今日は奮発してステーキ定食だぜ……ッァア!!!!」

 

エスプリースト「……宝藤、何床に撒いてるんだい」

 

秋義「お、俺の昼飯が……ッ!」

 

エスプリースト「はぁ……いいから掃除道具を持ってきなさい」

 

アイシーン「ステーキ定食とAランチをひとつ」

 

トゥヴァン「随分食うな」

 

アイシーン「二人分よ」


輪音「誰も私の肝を食べてくれないのは、一体何故なのかしらねぇ……」

 

水霧「ギルド長と付き合う女居ない理由と一緒」

 

至「なんかやだって事かー!」

 

昴「何で俺に対してそんなに辛辣なんだお前らは」


ながし「もう閉店なんですか?」

 

モント「すみません、今日はもう売り切れちゃいまして」

 

ながし「コレだから需要と供給の計算も出来ない店は嫌なんですよ」

 

モント「本当に申し訳ありません」

 

ながし「謝れば済むとでも思ってるんですか?」

 

陸「何?雑魚妖怪風情がいじめ?」

 

ながし「き、ききき麒麟様!?」


スリート「リプレさんの食生活、心配なんです!」

 

リプレ「もうしんでるから、へいきだぞ?」

 

スリート「ダメですよ、ちゃんとしたのをバランス良く食べないと!」

 

リプレ「そこは、ししょうにになくていい」


ながし「耳染めの癖してあの男は何故あんなにも偉そうなんだか理解出来ませんね」

 

輪音「そう」

 

ながし「あの吸血鬼も何で置いておくのか意味が判りませんよ!サッサと追い出せばいい物を」

 

輪音「所で、私の肝食べる?きっと美味しいわよ?」

 

ながし「ウルサイな殺しますよ!」

 

輪音「戦うのは良いけれど、私は不死身だから殺すのは不可能よ?」


リプレ「ころんだ」

 

陸「痛いの痛いの、飛んでけー!」

 

楓「おぉ!流石麒麟のまじないだ物理的に飛んで……あっちの方向?」

 

永住人「なんかわからんが急に膝が痛い」

 

樹「軟骨が擦り減っているんじゃないですか」

 

永住人「そこまでトシじゃないわい!」


エスプリースト「トゥヴァンと協力して簡易治療魔方陣を廊下に設置してみたんだ」

 

アイシーン「あら、凄いじゃない」

 

エスプリースト「ここに来る生徒は少なければ少ないほど良いからね」

 

アイシーン「本当に効くのかしら?」

 

エスプリースト「……ありがとう、確認してくる」

 

トゥヴァン「心配性だな」