ペッポー と いたり は クッキーのカン を みつけた !

Last-modified: Sat, 18 May 2019 00:00:18 JST (1828d)
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ペッポー「僕が目を付けた物なんだから、僕の物に決まってるだろ!」

 

至「コレは僕のだってばー!」

 

水霧「……邪魔なんだけど、何してんの」

 

至「.ミナギリー!僕が見つけたギルド長が隠してたクッキーをー、ペッポーが奪おうとするんだよー!」

 

ペッポー「先に見つけたのは僕だろ!」

 

水霧「クッキー……ちょっと待ってて、作ったのがあるから」


至「ミナギリのクッキーを食べなよー!持ってきちゃうみたいだしー!

 

ペッポー「ぼ、僕だってあんな物食べたくねぇよ!至もそうだろ!?」

 

水霧「連れてきた」

 

昴「おい、俺のクッキーを何取り合ってんだよお前ら……というかよく見つけたな」

 

ペッポー「ふふん!あんな所に置いてあってわかんねぇ訳無いだろ?」


昴「……あっ!」

 

水霧「何」

 

昴「いや、その缶は」

 

至「クッキーの缶なんだからー、クッキーが入ってるんでしょー?こっそり隠しておくなんてズルいよー」

 

昴「いや、それはクッキーじゃない、違うから俺に返せ、な?」

 

ペッポー「なんだこいつ、急に焦りやがって……よしっ、開けてやろうぜ!」

 

至「いえー!」

 

昴「おいやめろ!その缶の中身はな……!」

 

ペッポー「ひっひっひ、何が出るか楽しみだ、な……!?」


水霧「何これ」

 

至「カセットテープかなー?」

 

ペッポー「再生機器は……なんだ、無いのか?しけてんなぁ!」

 

昴「そうか、ミナギリはカセットテープ見た事が無かったか……そうか……」

 

至「僕は知ってるよー?」

 

ペッポー「この僕だって知ってるぜ?」

 

昴「いや、お前ら見てくれはガキでも妖怪じゃねぇか」


水霧「これ引っ張るの」

 

至「ああー!!」

 

ペッポー「お前何してんだよ!引っ張って壊れたから聞けなくなっただろ!」

 

水霧「何」

 

昴「その黒い紐に録音されるって仕組みなんだよ」

 

水霧「あっそ……えい」

 

ペッポー「す、素手で千切りやがった……っ!!!」

 

至「もう完全に聞けなくなっちゃったねー……」


ペッポー「何が録音されてたんだ?ま、どうせロクでもない物なんだろうがな!」

 

昴「第九」

 

至「代休ー?」

 

昴「第九」

 

ペッポー「い、意味わかんねぇ……」

 

至「でもミナギリが壊しちゃったから聞けなくなっちゃったねー」

 

ペッポー「ぼ、僕は悪くないからな!」

 

水霧「新しく買えばいい訳」

 

昴「まぁ大した物でもねぇし、気にすんな」

 

水霧「してないけど」

 

昴「少しはしろ」


ペッポー「……実は変なのが入ってたとかだったりしねぇか?」

 

昴「はははまさかそんな」

 

水霧「何で逃げるの」

 

昴「何でだろうなそぉい!!!」

 

至「あーっ!!」

 

ペッポー「粉々に砕けちまった……!」

 

昴「よし、これでもう問題無いな」

 

水霧「河童に頼めばサルベージ出来るけど」

 

昴「うおおおおお!!!!」

 

ペッポー「お前らテープ素手で千切り過ぎだろ!なんだよこいつらの腕力は!」


至「そういえばギルド長ー、僕お腹すいたー!」

 

昴「そうか知るか今俺は忙しいから自分で作れ」

 

水霧「今日ギルド長の当番」

 

昴「あー忙しい忙しい!」

 

至「あー、かぼちゃー……」

 

ペッポー「ややややめろよ至!友達だろ!?」

 

至「ちょっとくらいいいじゃんかーケチー」

 

ペッポー「何言ってんだよ!訳わかんねぇ事言うのやめろって!」

 

水霧「二荒、お腹壊すから駄目」

 

至「ちぇー」

 

水霧「しっかり加熱しないと」

 

ペッポー「やめろ!死なないからって痛くない訳じゃねぇんだよ!」

 

水霧「そう」

 

ペッポー「うおおおっ!三十六計逃げるに如かず!!」


至「僕のかぼちゃー……」

 

昴「ほら、このガムやるから諦めろ」

 

水霧「わかった」

 

昴「お、おう……ミナギリも食うのかよ」

 

至「僕3個もらうー!」

 

昴「ちょ、おい二荒お前取り過ぎだぞ!」

 

輪音「私も貰うわねぇ」

 

昴「ドサクサに紛れてお前も取ってんじゃねぇ!!!」