スリートと昴はテレポートで飛ばされたようです

Last-modified: Sat, 18 May 2019 00:59:38 JST (1828d)
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スリート「あ、お姉ちゃんだ!」

 

コア=トル「ヤバっ、逃げ……」

 

水霧「あぁ我が妹よ!偶然にも会える事が出来て実に嬉し」

 

コア=トル「あああトゥヴァンに怒られるー……」

 

スリート「お姉ちゃん久しぶりだね!」

 

水霧「毎秒でも会いたい位」

 

スリート「それは、会うって言わないんじゃないの……?」

 

水霧「私とした事が我が妹に学ぶだなんて……いやしかしそれだけ我が妹が成長したという点において」

 

コア=トル「ニンポー入れ替えどろりんぱっ!!」


昴「うおっ!?」

 

水霧「我が妹をどこに連れ去った!!!」

 

コア=トル「スリートちゃんとこのギルド長を入れ替えてやったのさ!」

 

水霧「良しなら今直ぐ本部に帰って」

 

昴「……待て、俺に状況を説明しろ」

 

水霧「理解できないの」

 

昴「いきなり外に出された挙句、怒鳴られて理解出来る奴が居たら見てみてぇよ!」

 

コア=トル「そうだよね」

 

昴「そもそもお前が犯人だろ」

 

コア=トル「ちょっと、服掴まないでよ伸びちゃう」

 

水霧「何で私の服も掴むの」

 

昴「お前妹の所向かうつもりだろ?」

 

水霧「我が妹のいる所へ向かうのは世界の常識、行かない方が有り得ない」

 

コア=トル「どこの世界の常識!?」

 

昴「ああそうかよ……ったく、どうすりゃ良いんだよ……」

 

コア=トル「とりあえず私が逃げてから考えるってのはどう?」

 

昴「ふざけんな!」


スリート「ここ、どこ……?」

 

輪音「ギルド長、入るわよぉ……あらあらまあまあ!!」

 

スリート「ピゥッ!」

 

輪音「まぁギルド長随分と小さく可愛らしい脆弱な姿に……一応、聞いておくけれど……別人よね?」

 

スリート「あ、あの……何が、なんだか………ぐすっ」

 

輪音「確かミナギリさんの妹さんよねぇ?困ったわねぇ……」

 

スリート「あの……ここ、どこですか……?」

 

輪音「ギルド長の執務室よ」

 

スリート「しつむしつ……?」

 

輪音「お仕事部屋って事よ……あぁ、確か冷蔵庫に……ババロア食べる?ギルド長のだけれど」

 

スリート「人の物って、食べたらダメなんじゃないんですか?」

 

輪音「大丈夫よ、ギルド長の物だから」


水霧「離して」

 

コア=トル「仕方ない、リプレ呼ぶか……リーープーーレーー!!!」

 

昴「うるせっ!」

 

水霧「……耳痛い」

 

コア=トル「ちょっとコッチきてーーー!!!」

 

リプレ「きたぞ!」

 

昴「ぐぶっ」

 

コア=トル「リプレ……」

 

リプレ「なに」

 

水霧「ナイス」

 

コア=トル「部下がそう言ったらリプレが頭突きしたの怒れないじゃん」

 

昴「大砲か何かかお前は?俺じゃなかったら死んでたぞ」

 

コア=トル「それでも手を離さなかったのは凄いよね」

 

水霧「迷惑」

 

リプレ「かえっていいのか?」

 

コア=トル「いや、別に頭突きの為に呼んでないよ?」

 

昴「ミナギリを拘束してくれ」

 

リプレ「なるほど……うてばいいのか」

 

コア=トル「違う違う」

 

リプレ「じょうだん」

 

水霧「体躯の差如きで私と我が妹の愛を、ッ!?……っぐ、ぅ……」

 

昴「そこまでしろとは言ってねえよ!死んでないだろうな!?」

 

リプレ「だいじょうぶだ、わたしをしんじろ!ちなみに、ななびょうでとめるのがこつだぞ」

 

コア=トル「そういう事じゃないよ……」


昴「まぁ、これで安全に連れ帰る事が出来るが……」

 

コア=トル「リプレ、やり方は本当にどうかと思うけどありがとね」

 

リプレ「れいにはおよばん、あのみせのポップコーンがたべたい」

 

昴「アレか?別に構わないぜ」

 

コア=トル「……バーカ」

 

昴「ニヤニヤしやがって、一体何が面白ぇんだよ」

 

リプレ「あるだけ、ぜんぶくれ!」

 

昴「はあ!?」

 

コア=トル「っぶふっ……ふふ……リプレ、最ッッッ高!」

 

昴「待て待て待て待て、俺はそこまで買うなんて言ってねぇぞ!?」

 

リプレ「れいをけちるのか、ひどいやつだ」

 

昴「要求が理不尽にデカイって言ってんだよ!」

 

リプレ「しらないのか?」

 

昴「……何をだよ」

 

リプレ「よのなかはつねにりふじん」

 

コア=トル「ふっひゃははは!!!ひーお腹痛い!!」

 

昴「……下手な事言うんじゃなかったな!クソが!」

 

リプレ「すこしわけてやるからおちつけ」

 

昴「お前の所為でイライラしてんだよ!」


スリート「ごちそうさまでした」

 

輪音「お粗末さまでした……どうしましょうかしら、此処にこのままって訳にもいかないわよねぇ……」

 

スリート「……?」

 

輪音「食堂へ行きましょうか、食堂なら居ても大丈夫だと思うわ」

 

スリート「は、はい!」


至「あー!白浜がミナギリのー……ミナギリのー……」

 

輪音「ミナギリさんの妹さんよ」

 

至「そうだったー、妹だったー!」

 

ペッポー「そんな事も覚えていられねぇのか?至は僕と違ってバカだなぁ!」

 

至「なにをー!」

 

スリート「ひ、人にバカって言っちゃいけないんですよ!」

 

ペッポー「僕達が人間に見えるってか?」

 

スリート「そ、それは……」

 

ペッポー「バカにするのも大概にしろよな」

 

輪音「あら、なら貴方みたいに聡明なら、人間の子守程度……簡単よねぇ?」

 

ペッポー「当然だろ?僕を誰だと思ってやがる!」

 

輪音「ならよろしくねぇ」


至「あーあー、白浜に押し付けられちゃったー……」

 

ペッポー「べ、別に押し付けられた訳じゃねぇし!?僕が優れている証明をしてやる!」

 

スリート「すごいの?」

 

ペッポー「僕はあのペッポー・ファトゥスだぜ?」

 

スリート「……わかんない」

 

至「だっせー!」


昴「あー、やっと着いた……」

 

コア=トル「私いらなくない?」

 

昴「誰がミナギリの妹連れて帰るんだよ?俺は嫌だからな」

 

コア=トル「あっ、そうか……スリートちゃーん!!!迎えに来たよー!!!」

 

昴「だから隣で大声出すんじゃねぇって言ってんだろうが!」


ペッポー「……何か聞こえねぇか?」

 

スリート「私はわかんない……」

 

至「どの辺から聞こえるのー?」

 

ペッポー「裏口だな」

 

至「わかったー、正面入口ねー、見てみよー……」

 

スリート「……この紐なあに?」

 

ペッポー「コイツの視神経だ、切ると面白ぇんだぜ?」

 

至「……お迎えが来たみたいだよー?」

 

ペッポー「僕に迎えなんか必要ねぇな!僕は孤高の頂点だ!」

 

至「何言ってるのー、違うよー?」

 

スリート「私?」

 

至「そうだよー、見てくると良いよー!」

 

スリート「わ、わかった!」

 

至「ばいばいー」

 

ペッポー「……ちぇっ、あの人間で遊んでやろうと思ったのに」

 

至「やめた方が良いと思うなー」

 

ペッポー「お前もあの人間の味方か?」

 

至「そうじゃないよー、ミナギリが怖いだけだよー?」

 

ペッポー「……アイツは人間じゃねぇ」

 

至「大丈夫ー?顔青いよー?」


スリート「コア=トルちゃーん!」

 

コア=トル「スリートちゃん迎えに来たよ!よしすぐ帰ろう!トゥヴァンとアイシーンに怒られる前に!」

 

スリート「え、でもさよならって……」

 

コア=トル「急いで帰ろう?スリートちゃんも怒られちゃうよ!」

 

スリート「それはやだ……」

 

コア=トル「そういう訳だから、じゃっ!気絶させてごめんね!」

 

昴「お、おう……」

 

スリート「えっ気絶ってなにコア=トルちゃん」

 

コア=トル「大丈夫気にしないでいいから!帰ろう!!!」

 

スリート「わ、わかった……」


輪音「……あのスピードで走って、あの子の足は大丈夫なのかしらねぇ」

 

昴「まぁ大丈夫なんだろう……ミナギリを頼む」

 

輪音「また怪我させたの?ダメよぉ、人間は脆いんだから……パッと見た所、怪我はしてないわねぇ」

 

昴「色々有って気絶させたから、ベッドにでも寝かせておいてくれ」

 

輪音「拘束は?」

 

昴「恐らくいる」

 

輪音「あらぁ、面倒……ミナギリさんも困った物ね……」

 

昴「困った所じゃねぇ奴らばかりだけどな」

 

輪音「……それもそうね、ギルド長が何よりアレだ物ねぇ」

 

昴「俺のどこがアレなんだよ」

 

輪音「そういう所よ、うっふふふふ」

 

昴「気持ち悪ぃな」

 

輪音「気持ち良くなられても嫌よ」