ココア/お題

Last-modified: Sun, 26 May 2019 01:26:43 JST (1820d)
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ミキ「……このような色の液体を飲めと仰るのですか?」

 

弥彦「はい、甘くて美味しいですよ」

 

ミキ「……私の様な玉兎がこの様な穢らわしい場所で待たされるとは……挙句、貴方が居るとは不快です」

 

弥彦「……私と面識が?」

 

ミキ「人間の様な短い命では理解の出来ぬ話です」

 

弥彦「はぁ……」

 

ミキ「やはり、地上の神とやらも私の価値を理解出来ていないのでしょうね、たかが知れた物です」

 

弥彦(物凄い上から目線だな……)


ミキ「……あら、この液体は甘いのですね」

 

弥彦「お代わりもありますよ」

 

ミキ「貴方に出して貰うのなら不要です」

 

弥彦「それも私が淹れたんですけどね……」

 

ミキ「聞かなかった事にして差し上げますから、先程の発言を撤回なさい」

 

弥彦「え、聞かなかった事にするなら撤回の必要は」

 

ミキ「私に同じ言葉を二度も言わせるとは……撤回なさいと言っているのです」

 

弥彦「はぁ……撤回します」

 

ミキ「それで良いのです、私の言う事に間違いなど無いのですから


楓「うぃーっす」

 

弥彦「どこ歩いてたんだよ」

 

楓「飛んでたんだよ」

 

弥彦「心底どっちでもいいな」

 

ミキ「そこの意地汚い風貌の貴方、この素晴らしき玉兎である私に名を名乗りなさい」

 

楓「お前を呼んだ緑青楓だよ」

 

ミキ「……お前?この玉兎たる私に、お前、と?」

 

楓「ぁ?弥彦ぶつけんぞ」

 

弥彦「やめてくれ!」


ミキ「……甚だ不愉快ですわ」

 

楓「うるせぇコア=トルぶつけんぞ」

 

ミキ「ッ!?な、何故、その方の名を」

 

楓「一応警告な?神を舐めてると……お、ココアあんじゃーん」

 

弥彦「……」

 

ミキ「……」

 

楓「そんな目で見るなよ……」

 

ミキ「この程度が、コア=トル様と同じ神とは……」

 

弥彦「諦めて下さい」