ギルド長とにんにく/お題
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> ギルド長とにんにく
水霧「ギルド長、口臭いんだけど」
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昴「ニンニク臭いって言えよ!大体俺だって寄ったラーメン屋のニンニクがあんなに多かったとは思わなかったんだよ……あっ」
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水霧「何」
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昴「……しまった、この後キッパーの所に書類届けねぇといけないんだった、おいミナギ……逃げ足早ぇな」
マッダー「モーゼみたいに割ってくるなんて随分偉そうに……何だい!?この強烈な臭いは!?」
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昴「いや、ニンニクが」
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マッダー「ニンニクだって?何を考えたらそんな事に?」
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昴「……すまん」
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マッダー「……仕方ないなぁ、僕が代わりに用件を聞くよ」
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昴「キッパーにこの書類を」
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マッダー「あぁ、口は開かないでくれるかい?臭いから」
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昴「どうやって用件を伝えろって言うんだよ!」
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マッダー「僕の服に臭いがつく方が困るんだけど」
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昴「別に服ならいいじゃねぇか」
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マッダー「キッパーに追い出されちゃうじゃないか」
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昴「あー……」
マッダー「……書類もニンニク臭くないかい?」
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昴「気のせいじゃねぇか?」
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マッダー「僕は臭いと思うけどなぁ」
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昴「消臭剤でも振り掛けろよ」
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マッダー「君の口にもかければマシになりそうだよね」
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昴「俺の口に食品以外を入れようとするな」
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マッダー「この国ではニンニクは食品じゃないし、何で僕が手間をかけなくちゃいけないんだい?」
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昴「わかったよ!超能力使えばいいんだろ!?」
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マッダー「口には使えないんだ……思ったより不便なんだね」
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昴「……あぁ、その手があったな」
マッダー「どんなに能力が優れてても使用者が優れていないと駄目、と……」
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昴「ちくしょう、今回ばかりは言い返せねぇ……」
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マッダー「あ、僕の服も消臭してね」
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昴「……クソ、覚えてろよ」
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マッダー「ギルド長の失態を?」
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昴「違えよ」
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マッダー「キッパーを殺そうとした事を?」
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昴「もっと違えよ!!!」