ギルド長とにんにく/お題

Last-modified: Fri, 24 May 2019 23:32:35 JST (1821d)
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水霧「ギルド長、口臭いんだけど」

 

昴「ニンニク臭いって言えよ!大体俺だって寄ったラーメン屋のニンニクがあんなに多かったとは思わなかったんだよ……あっ」

 

水霧「何」

 

昴「……しまった、この後キッパーの所に書類届けねぇといけないんだった、おいミナギ……逃げ足早ぇな」


マッダー「モーゼみたいに割ってくるなんて随分偉そうに……何だい!?この強烈な臭いは!?」

 

昴「いや、ニンニクが」

 

マッダー「ニンニクだって?何を考えたらそんな事に?」

 

昴「……すまん」

 

マッダー「……仕方ないなぁ、僕が代わりに用件を聞くよ」

 

昴「キッパーにこの書類を」

 

マッダー「あぁ、口は開かないでくれるかい?臭いから」

 

昴「どうやって用件を伝えろって言うんだよ!」

 

マッダー「僕の服に臭いがつく方が困るんだけど」

 

昴「別に服ならいいじゃねぇか」

 

マッダー「キッパーに追い出されちゃうじゃないか」

 

昴「あー……」


マッダー「……書類もニンニク臭くないかい?」

 

昴「気のせいじゃねぇか?」

 

マッダー「僕は臭いと思うけどなぁ」

 

昴「消臭剤でも振り掛けろよ」

 

マッダー「君の口にもかければマシになりそうだよね」

 

昴「俺の口に食品以外を入れようとするな」

 

マッダー「この国ではニンニクは食品じゃないし、何で僕が手間をかけなくちゃいけないんだい?」

 

昴「わかったよ!超能力使えばいいんだろ!?」

 

マッダー「口には使えないんだ……思ったより不便なんだね」

 

昴「……あぁ、その手があったな」


マッダー「どんなに能力が優れてても使用者が優れていないと駄目、と……」

 

昴「ちくしょう、今回ばかりは言い返せねぇ……」

 

マッダー「あ、僕の服も消臭してね」

 

昴「……クソ、覚えてろよ」

 

マッダー「ギルド長の失態を?」

 

昴「違えよ」

 

マッダー「キッパーを殺そうとした事を?」

 

昴「もっと違えよ!!!」