キッパーに「にゃー」と言わせようとするマッダー/お題

Last-modified: Sat, 25 May 2019 21:30:04 JST (1820d)
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マッダー「ねぇキッパー、知ってるかい?」

 

キッパー「御託は良いから用件だけ話せ」

 

マッダー「つれないなぁもう、最近「にゃー」って言うのが流行ってるんだって」

 

キッパー「……それだけか?」

 

マッダー「だからさ、ほら、キッパーも流行りに乗らない?」

 

キッパー「私が流行に左右されるとでも思ったのか?」

 

マッダー「思ってないよ」


キッパー「ならば何故聞いた」

 

マッダー「可能性にかけて……」

 

キッパー「可能性はゼロだ」

 

マッダー「ゼロでもかけてみたいんだよ!」

 

キッパー「……貴様は乗算が理解出来ないのか?」

 

マッダー「その言い方つらい」

 

キッパー「貴様がどう思うかなど知った事ではない」

 

マッダー「またまたそんな事言っちゃって、そんな事無いのは僕が一番知ってるよ?」


キッパー「……思い込みとは恐ろしいものだな」

 

マッダー「キッパーの弱点は思い込み、と……」

 

キッパー「貴様、一体何を手帳に書き込んでいる?」

 

マッダー「え?キッパーの弱点だけどあぁっ!?」

 

キッパー「捨てろ」

 

マッダー「先に暖炉に放り投げるのは順番が違うんじゃないかな!?」

 

キッパー「……捨てた。これで良いな」

 

マッダー「いやそういう問題じゃないけど……ねぇ、拾ってもいい?」

 

キッパー「兎の丸焼きになりたいとは……醜い事だ」


マッダー「ちょっと手が焼けるくらいで済むと思うんだよね」

 

キッパー「……本気か?」

 

マッダー「キッパーがにゃーって言ったら諦めるよ」

 

キッパー「この際だ、足も焼くといい」

 

マッダー「治るまでキッパーが懸命に介助してくれるなら手足どころか喜んで丸焼きになるよ」

 

キッパー「……」

 

マッダー「どうする?」

 

キッパー「死ね」

 

マッダー「熱い!ちょっとキッパー、ねぇ、本当に熱いから!」


昴「……お前どうしてそんな包帯まみれなんだよ?季節外れにも程が有るだろ」

 

マッダー「キッパーに、にゃーって言ってもらおうとしたら、こんな事に……」

 

昴「いや、説明になってねぇよ!というかその包帯、結び目汚ねえな……結び直してやろうか?」

 

マッダー「ちょっと!触らないでくれるかい!?」

 

昴「お、おう……痛かったならすまん」

 

マッダー「わかればいいんだよ、わかれば」

 

昴(あれ、何で俺は格下のこいつに怒られてるんだ……?)