じゃんけんの神

Last-modified: Thu, 16 May 2019 23:31:02 JST (1829d)
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永住人「ジャンケンの必勝法……ついに見つけてしまった」

 

楓「天才かお前」

 

永住人「最初はグーの時に殴る、って方法なんだけど」

 

楓「ある意味天才だわ本当……今更過ぎる点も含めて」


楓「ジャンケンしようぜ」

 

秋義「おおっ!?俺、今は召還してないぞ!帰れ!」

 

楓「……あ゛?」

 

秋義「帰って下さいお願いします!」

 

楓「お前がジャンケンで勝ったら帰ってやるよ」

 

秋義「……うしっ!やってやらぁ!」

 

秋義「最初はグー痛えええあああああ」

 

楓「じゃんけんぽん……よし、私がチョキで勝ち!」

 

秋義「痛ぇ……マジ痛え、って、え!?いや、これは殴られた頬を押さえただけで!けしてパーでは」

 

楓「あぁ?」

 

秋義「俺はパーを出しました!」


グノーム「……楓様、何やってるんですか?」

 

楓「あ、グノームも私とジャンケンしようぜ」

 

秋義「騙されるな!コイツとんでもない奴だ!」

 

グノーム「うん知ってる」

 

楓「えっ」

 

グノーム「枝垂・アコウ・樹様がよく言ってるので……」

 

楓「マジか……樹っつぁん、ここに来てたのかよ……萎えたわ……」

 

グノーム「そんなにショックなんですか?」

 

楓「マジしょんぼりンボサンバ」

 

秋義「ブフッ!!」

 

グノーム「そのお言葉は以前コア=トル様が言ってましたよ」

 

楓「え、マジ?こんなギャグすら二番煎じになるとかなんか不調だわ、帰ろ……」


秋義「け、結果、帰った……」

 

グノーム「多分だけど、また次来る時は復活してると思うよ?」

 

秋義「え、そうなのか……ってかさ、そもそも一回間違えて召還しただけなのになんで何度も出てくるんだ?」

 

グノーム「契約したの?」

 

秋義「契約方法は……習ったけど全部忘れた!」

 

グノーム「こ、これはひどい」

 

秋義「だから契約してないと思う」

 

グノーム「授業ちゃんと聞きなよ」

 

秋義「ちゃんと睡眠学習してるんだよ!」

 

グノーム「覚えてないじゃん」

 

秋義「ぐぬぬ」


グノーム「楓様は自由に行き来が出来るから、それで来てるんだと思うよ」

 

秋義「大魔法使い的な!?」

 

グノーム「……多分、それ言ったらボコボコにされるよ?」

 

秋義「えっ」

 

グノーム「永住人様に」

 

秋義「えっ、そっち!?というか誰!?」

 

グノーム「まぁ知らないのはいいや、楓様って、神人妖魔の一番上だよ」

 
 

秋義「マジで?え?俺?偶然で?神?召還?しちゃった?のか?ヤバくね?」

 

グノーム「疑問符多過ぎるよ!」


秋義「神様ならさ、なんかお供えした方がいいのか?」

 

グノーム「いや、いらないと思うけど……強いて言うなら、食べ物が良いんじゃないかな?」

 

秋義「よしわかった!何か探してくる!」

 

グノーム「……どうやってお供え物渡す気なんだろう」

 
+  お供え物

秋義「ダメだ、何も見つからなかった……」

 

グノーム「別に無くてもいいんだってば」

 

秋義「手作りでも大丈夫か?」

 

グノーム「大丈夫だと思うよ」

 

秋義「……そうだ!今からホットケーキ作ってくる!!」


グノーム「……私にはくれた事無い癖に」

 

楓「何?アイツの事気に入ってんの?」

 

グノーム「ぅわわわわわあっ!!」

 

楓「うんうん、いつも管理頑張ってくれてるしね、一芝居うってやろう!私やっさしー」

 

グノーム「……面白そうだから、ですよね?」

 

楓「そんな事は……有るないな」

 

グノーム「今あるって言いかける所か、もう有るって言いましたよね!?」

 

楓「気のせい気のせい」

 

グノーム「……それでも、ありがとうございます」

 

楓「若者は青春に溢れておるなぁ」

 

グノーム「楓様に比べたら若いだけで、私全然若くないですから」

 

楓「お、来たな来たな……隠れておくわ」

 

グノーム「は、はぁ……」


秋義「あ、グノーム!ホットケーキ!めっちゃ焼いてきた!」

 

グノーム「多過ぎない!?」

 

秋義「お徳用のホットケーキミックス、全部使ったからな!」

 

グノーム「えぇー……」

 

秋義「俺もちょっと焼き過ぎたと思ってさ、2人でも少し食べちゃおうぜ」

 

グノーム「!……うん!今色々トッピング持ってくるね!」


楓「おいおい、私の出る幕は無い上に、冷めたホットケーキを寄越す訳?」

 

グノーム「そ、それは……」

 

楓「……まぁたまには冷めたホットケーキも中々オツな物だけどさ、アイス乗っけたり」

 

グノーム「楓様……!」

 

楓「私の分ちゃんと残しとけよ!あばよ!」

 

グノーム「絶対余る量だから大丈夫ですよ……」


グノーム「あれ?……これ、最高級メープルシロップだ!こっちは桜のジャムだし、これはバター……後でまたお礼言わないと!」


秋義「お、随分色んな物持ってきたな」

 

グノーム「色々有ったからね!食べよう食べよう!」

 

秋義「なんだ、ホットケーキ好きだったのか?言えば焼いたのに」

 

グノーム「そ、そうだったんだ……」

 

秋義「そんなに好きならまた焼くから」

 

グノーム「うん!」


楓「あー、腹減った……」

 

リプレ「たべてきたんじゃないのか?」

 

楓「まぁ食べ損ねたよね」

 

リプレ「わたしのにくなら、あげるぞ?」

 

楓「えぇ、リプレ自身の肉かよ……カニバリズムはしない主義だから」

 

リプレ「ほしにくなのにか?」

 

楓「変わってない変わってない、大事な所が変わってないから」