このカステラを食べなさい!

Last-modified: Sat, 18 May 2019 02:10:26 JST (1828d)
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いまい「ここはホワイトカラー、人神妖魔が入り乱れる国」

 

ウタコ「なんかロケスタジオみたい!」

 

いまい「ロケス……?まぁ良いか、これで私の言葉が嘘じゃないって証明出来るはず」

 

弥彦「!!!」


ウタコ「わ、私の顔にカステラでもついてた?」

 

弥彦「ベ、ベイビーカステラの踊場ウタコ!?」

 

ウタコ「あ、ファンの人?応援ありがとう!」

 

弥彦「いつも応援して……何故このような所へ?」

 

ウタコ「良くわからないうちにかなぁ」

 

いまい「何で、なんで知ってる人が居るの……」

 

弥彦「そこの頭を垂れているお嬢さんはお知り合いの方ですか?」

 

ウタコ「さっき会ったんだよ」

 

いまい「どうして……何でよ……」

 

弥彦「……あぁ、何と言えば貴方の心を慰める事はできますか?」

 

いまい「そ、そうだ!あんた人間じゃないよね、ね!」

 

弥彦「……申し訳無いですが……人間です」

 

いまい「のおおおおお!!!」


ウタコ「……なんか、ごめんね?」

 

いまい「ううん……悪くないのはわかってるから……ちょっとショックなだけ……」

 

ウタコ(ショックの受け方が大きい人だなぁ)

 

ペッポー「お!見知らぬ奴発見!イタズラしようぜ二荒!」

 

至「前見てよ前ー!」

 

ウタコ「いたっ!」


弥彦「大丈夫ですかウタコさん!俺は医者ですから直ぐに処置をしましょう」

 

いまい「……おい、そこの妖怪共」

 

ペッポー「へっへーん、何の用だよ骨女!」

 

いまい「ほ、骨女……」

 

至「ペッポー僕知らないからねー!」

 

いまい「人間に危害を加えた妖怪なぞ死すべし!」

 

ペッポー「ちょっとぶつかった位じゃねぇか!」

 

いまい「人間に危害を為す様な妖怪が生きてて良いとでも」

 

ペッポー「やれるもんならやって」

 

弥彦「ウタコさん見てはいけない!」

 

ウタコ「えっ?」


ペッポー「ぐぷふぁっ!」

 

いまい「お前は何回殺せば死ぬ妖怪だ?」

 

ウタコ「な、なんて事……っ!お姉さん、ヒドイよ!」

 

いまい「ひ、酷くない!だってあの妖怪が先に人間を」

 

ウタコ「そこまでしなくても良いじゃない!こんな小さな子に対して」

 

ペッポー「痛ぇよお!」

 

ウタコ「殺すだなん……あれ?」


弥彦「……ウタコさん、こいつはそういう妖怪なんです」

 

ウタコ「え?だってさっきなんか赤いのが……えっ?」

 

ペッポー「僕が不死身じゃなかったら死んでたぞこの骨女!バーカバーカ!」

 

いまい「酷くない、私は人間を守ろうとしただけだ!」

 

弥彦「……二人共落ち着いて深呼吸して下さい」

 

ペッポー「僕は!?」

 

弥彦「知るか」


ウタコ「さっきのは……えっ?嘘なの?そういうドッキリ?」

 

弥彦「事実ですよ」

 

いまい「私は人間を守ろうと、人間として……」

 

ウタコ「そ、そうだお姉さん!さっきお姉さんから骨が出てきてた!」

 

弥彦「……ところで、彼女の名前は?」

 

ウタコ「あ、まだ自己紹介してなかった」

 

弥彦「では俺から……俺は大石弥彦、そこの中央第一第二病院の医者です」

 

ウタコ「次は私かな?ベイビーカステラのカステラ大好きな方の踊場ウタコ!アイドルだよっ!」

 

いまい「……輪島いまい、人間」

 

弥彦「その理論だと俺とウタコさんも人間以外になりますから」


ウタコ「それで、いまいちゃんから骨が飛び出てたのは……」

 

弥彦「それに何だか見た感じでは血液で出来た様な剣は」

 

いまい「そそそ、そういうの使える感じの!人間だから!さ!ほら!」

 

ウタコ「……凄いね!」

 

弥彦「いやいやいやそんな人間が居る訳が」

 

ウタコ「いまいちゃんはそういう人間なんだよ!信じてあげようよ!」

 

いまい「ウタコっち……!」

 

弥彦「……まぁ、ウタコさんが言うなら俺はそれで構いませんが……」

 

いまい「私、ウタコっちとなら友達になれる気がする!」

 

ウタコ「何言ってるのいまいちゃん、もう友達だよ!」

 

いまい「ウタコっち最高!」

 

弥彦「ウタコさん最高!」

 

ウタコ「ありがとう!ここで私の曲聞いて下さい!カステラな嵐!」

 

弥彦「うおおお!」

 

いまい「わー!」