いまいちゃんはどうして人間以外が嫌いなんですか?/お題

Last-modified: Wed, 22 May 2019 19:07:10 JST (1823d)
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かつて、輪島いまいには元人間の友人が居ました。

 

いまいは自身の能力、そしていまいとは違いながらも人間とは離れた能力を持った友人と共に、闘って生きてきました。

 

2人は非常に仲が良く、友人側から見た向けられた感情は、「依存」に見える程でした。


そんな仲の良いバディの2人でしたが、離れる切欠こそが、いまい自身の境遇でした。

 

いまいの能力は、ある組織から与えられた事、友人の能力もある組織から与えられた事。

 

いまいが関わらなければ、友人にその能力が与えられなかった事。

 

全て自分自身の行動が起因して、彼女が闘わなければならなくなった事。

 

それに、気が付いてしまったのです。


そしていまいは閃きます。

 

自分が組織を潰す事で、彼女を助けられるのではないか?

 

そして、組織に反旗を翻し、上層部にたどり着き、真相を知りました。

 

人外が、人外を増やす為に人間に能力を与えていたという事。

 

自分は人外に与えられた力で、人外を倒して人間を守れたと喜んでいた事。

 

その人外が、元人間だった事。


「私もまた、暴走すれば今まで私が倒していた人外の様に処理されたのか?」

 

返答は余りに勝手で、いまいからすれば覚えている価値も無いような言葉でした。

 

そして、友人に闘いを強いる能力を与えた組織を、そのような組織を構成していた人外を、

 

そんなものに友人を巻き込んだ、自分自身を憎悪し、嫌悪しました。


組織こそ潰せたものの、戦いとは無関係に生きる事も出来たのに、巻き込んでしまった友人に合わせる顔なんてない。

 

ただひたすらに彷徨った果て、彼女は発見されました。

 

人間であり、人間ではないエラーとも呼べる存在を許せぬ……ルールが絶対と信仰する神の子に。


枝垂・アコウ・樹は製造者に問います。

 

「このエラー……人間ともそれ以外ともつかぬ存在をどう処理したら良いのか」と。

 

飽きっぽく、面白い物事が大好きな自由の神、緑青楓

 

その神と非常に仲の良い永久に住まう神、永住人

 

応える言葉はただひとつ。

 

「迎え入れろ」


そして、人間や人間以外に溢れ返るこの世界へ無理矢理に移動させられました。

 

人間やそれ以外と共に長く生き、やはり自分は「自称人間」なのだ。

 

……人間にいくら近くても、人間はふとした拍子で死んでしまう。

 

彼女もその立場だったのに、どうして、私は奪ってしまったんだ!

 

許せない、許せない、許せない!


その思いは、人間に対して向けられる事は決して有りません。

 

いまいの中で、常に人間は被害者であり、人外が加害者です。

 

いまいの中では、自身は加害者に対して次の被害者を守る「被害者」なのです。

 

常に被害者だと思い込む彼女は、人間に対して加害者に回る事は有りません。

 

人外が自身をどう思うかなんて、彼女には関係がない。

 

輪島いまいは人間で、「人間の力で憎き人外を倒す」事が大事なのです。


ただ、人間側はそう思わなかったようで、彼女は若者にしか相手されません。

 

正確には高齢者も相手こそしてくれるのですが、嫌に他人行儀です。

 

人外だらけの世界だからこそ、彼女が人外である事に畏怖の念を抱きます。

 

「気まぐれで助けているだけ」と思われているのです。

 

彼女はある意味、新参者に一番恐れられるべき存在とも言えるでしょう。


弥彦はある種のショック療法の結果比較的人外にも寛容です。

 

……と、言うよりも彼もまた呼ばれた存在ですから、神を目の前に見ています。

 

ウタコはちょっとズレてる子なので「すごいねいまいちゃん」位にしか思っていませんが。


余計な話がダラダラ続いてしまったのですが要約すると「人外の掌の上で転がされた。人外許すまじ」です。

 

説明が下手で申し訳ないです。

 

カフェ・クロスキュリオスカウンターではその友人が……?